2024.11/6~11/20
今回の旅はきつかった。
出発前の手術に失敗し体調は最悪。
自転車はおろか普通の旅行ですらできない。
なのに台湾へ行く。
理由があった。
ある小学校へ募金を届けるために行きました。
花巻18時発、台北桃園21時着の飛行機に搭乗した。
予約していたFun inn Taipei(瘋台北青旅)に着いたのは22時半、
台北一安く500元で泊まれる。
客層は5割が東南アジア、3割が台湾人で日本人は他に1人しかいなかった。
酒を飲み寝ようとしたが一睡もできなかった。
今回は苦労して集めた348000円もの募金を肌身離さず持っているので、怖くて眠れないのだ。
それと寝台にスマホの受け皿がないので苦労した。
後日このせいでクレジット決済ができなくなる・・
本当に何が起こるか分からないのが人生だ。
早朝から慌ただしく動いた。
コンビニから各地に発送物を送りMRTへ
八里にある小李単車で自転車を受け取り
昼飯は近くの鮮来鮮道という豚飯屋で豚足定食を頂いた。
宿のFun inn Taipeiまで1年ぶりの台北を走った。
橋が渡れず苦労もしたが三重区のノスタルジックな感じが非常に良かった。
この日は睡眠剤とアルコールをカクテルしてなんとか寝た。
6時地下に置かせてもらっている愛車の台湾号を確認しに行った。
大丈夫ちゃんと ある。
当たり前の事だけど旅ってやつは「当然」が当然じゃない。
(嘘だと思うなら最後まで読)
愛車奥の休憩室では西洋人が何やら話し合っていた。
英語はできないが何を言っているかは分かる。
その50代西洋女性は高名な旅行作家だった。
8時40分 自転車を分解し台北から花蓮までの電車に乗った。
車窓から檳榔の木を眺めながら
ぼ~っとしているとスマホに宿泊予約サイトから評価アンケートが届いていた。
いつもは無視するやつだけど
この時ばかりはアンケートに応じ前日まで世話になったFun inn Taipeiに対しかなりの酷評をした。
スマホの受け皿が無く、いつ切れるか分からん金魚の糞状態で充電される事に注意喚起したかった・・
11時花蓮に着いた。
雨が降っていた。
少し早いが宿へ向かった。
花蓮最安のスリーピングブートホステルへ
(たしか350元で10人部屋だった)
大きな荷物を宿に預け宿主おススメの飯屋で昼食。
なんとそこは前回花蓮を訪れた際発見した
めちゃくちゃ美味い麺屋
の本店だった。
花蓮香扁食という。
結局、この日の昼夜2回、次の日の朝の3回この店に通った。
その位美味いし、花蓮ならこれ一択しかない。
ただ本店なのに「あの美味い麺」は無かった。
昼食後あてもなく縦横無尽に花蓮市内を走った。
実は前日地元盛岡から100名の大訪問団が花蓮入りしていてその中には市長や旧知の議員もいる。
きっと誰かには会うだろうと走りに走ったが、会ったのは大阪出身自転車台湾一周中の学生ただ一人だった。
そんな折偶然花蓮市役所を通りかかった。
すると市の職員に呼び止められ、花蓮市長へ表敬撮影させてもらった。
世の中分からない事だらけだ。
それからは明日の祭りの準備を手伝ったり釣りをしたり酒を飲んだりして寝た。
この日は盛岡の山車が花蓮市内を練り歩く
花蓮に来た意味の全てがこれだ。
祭りだ。
相部屋の岡崎さん愛知出身はインド放浪をして少しお金に余裕があったので台湾に寄って気まぐれで花蓮に来たらしい。
どうせだから夜一緒に祭りに行く約束をした。
朝から腹がへっていた。
昨日、昼も夜も連チャンして食べた花蓮扁食その慈濟支店に行った。
同じ店に3度続けて通うのは人生初だった。
慈濟支店に行って分かったのは「あの美味い麵」は支店オリジナルだという事。
麺の切り出し方が普通と違っていて手もみ風の麺 名前は 粗麺 という。
乾麵の粗麺 This is it !
特製のラー油、酢、にんにくを混ぜて豪快に食う 食う 食う。
16時岡崎さんと一緒に宿を出て祭り会場に行った。
だんだん大ぶりの雨になってきた。
会場は数万人の観客でごった返していた。
18時盛岡山車が練り歩く直前
知り合いの山崎智樹議員を突撃した。
その後野田なおき議員にも同じことをした。
単純なドッキリのようだけど、二人会えた事は私の中で感慨深かった。
同じ盛岡台湾HPJメンバーと台湾で会うのは初めてだった。 詳しくは 【盛岡台湾】で検索 ♪
この日は10時23分の電車で潮州に向かう予定だったが、泊まっていたスリープブートホテルが快適で出たくなかった。
まだまだ花蓮扁食を食べたかった。
最後岡崎さんに挨拶をして重い腰をあげた。
さて手持ちの金がなくなってきた。
花蓮駅でATMに行くと なんと
クレジットカードがロックされていた!
金銭が無い以上に「クレジットカードが使えない」という事実におののいた!
ハッキングされた可能性もあるし、この先無一文で台湾を一周しなければならない。
飯はなんとか貰えるだろう・・たぶん・・
宿は野宿すればいい・・
最悪だけど仕方がない。
海外で突然クレジットカードが使えなると大人でも泣きたくなるらしい・・
そんな時 「どうしたんですか?」と聞きなれた声がした。
さっき別れたばっかりの岡崎さんだ!
オレは「原因不明クレジットカードがロックされて」と伝えた。
すると岡崎さんは間髪をいれず「私お金貸しますよ」と言った。
駅で再会するのもびっくりだけど、知らない人にお金を貸せる人
それもリッツカールトンで会った岡崎さんではなく
350元の10人部屋で知り合った岡崎さん
この人だってあまりお金ある訳じゃないのに・・
岡崎さん
という存在に驚いた。
実は昨日のお祭りでもオレに付き合って
横断幕を2時間掲げつづけた。岡崎さん
他人の為に なんという人なんだ!?
これで飯も食えるし野宿も回避できる。
岡崎さんに助けられた と思った!
けど なぜかオレも間髪を入れず 岡崎さんの申し出を断った。
岡崎さんにはもう十分世話になった。
厚かまし過ぎる。
オレにも日本人魂みたいなやつが少し残っていたんだ・・
電車には定刻通り乗った。乗車券は前日購入していたのだ。
移動中クレジットカードを復活させるあらゆるすべを講じた。
急遽台湾国内でサポートセンターも稼働してもらった。
困った時にスクランブル発進してくれる友人には感謝しかない。
だが直ぐには原因が究明できなかった。
14時20分定刻に潮州に着いた。
直ぐにATMに駆け込みキャッシングを試みたがやはりダメだった・・
やれることは全てやった。 万事休す。
(ちょっとした救いは潮州には女がいてそれに宿の手配をさせていたので無一文でも泊まれたのと、食事も潮州では心配がないという事だった)
ハイ。 そんな希望が頭をよぎった瞬間 おおよそ全ての問題が解決した。
一瞬に!
それは潮州以降に立ち寄る台南、嘉義、台北にも友達が腐るほどいる。
たぶんみんなオレを泊めてくれる。
つまり、野宿はしなくていいしコンビニの残飯を漁らなくてもいい。
相変わらずハッキングされた不安は解消されないが、残高もたかが知れている。
オレは地獄から天国に秒で返り咲いた。
余談ですが 「盛岡の女」 と書いて もりおかのひと と読む
だから「潮州の女」と表記してヒステリックになる女(ひと)も少しは安堵してほしいのだけど、問題は潮州の女がかなりの美人という事。
写真は伏せます。
この日は潮州にある隠れ宿
光華民宿 に泊まらせてもらい
宿主のmikeさんに夕食までご馳走になりました。