8時に起床。
昨日の酒もきれいさっぱり分解され2人とも体調は万全。
自転車のウェイトバランスを1時間掛けて調整し10時に宿を出発。
遅めの朝飯は〔台北の原宿〕西門町の阿宗麺線、ここは台湾を代表するB級グルメの店でガイドブックに必ず載っています。
前回ここで食べたのは2013年だから実に5年ぶり、かつお節の出汁にそうめんのような麺を入れトロトロになるまで煮込んでいる。
前回はマズイと思ったけど今回は美味しく完食。
うん これは美味しい。
胃を満足させ南下、実はこの日90キロ先の新竹を目指していたが、我々は鶯歌で自転車を降りています。
それはゲバラが道を間違えたせい。
そう今回もsimカードの差し替えに失敗しグーグルマップが使えない。
これまでの経験とおぼろげなゲバラマップで縦断する事に。
15時鶯歌に着いたとたん菖太郎のSNAP号がパンクした。
道も間違えたし、パンクもするわでこの日は鶯歌で泊まる事に。
鶯歌駅前にユースホステルがあったはずなのでそこに行くと福島出身の女性が住み込みで働いていた。 ここに泊まる以外の選択肢は無い。
背包魚旅Fish Hostelは快適でした 一部屋貸切できて500元は安い。
と、ここで驚愕の事実が・・
菖太郎は台北にパスポートを忘れてきた。
楽奇単車で落としてきたらしい・・
どうやらこの男はパスポートをお守り程度にしか認識していないよう。
義務教育の早い段階でパスポートの重要性を教えて欲しい。
もう引き返す事も出来ないから神に祈ることにした。
我々は直ぐ街に出て鶯歌駅を抜けた。
すると鶯歌駅前に洋服を着こなした犬がいた。
ご主人を待っているリアルハチ公 可愛いじゃないか君。
ビール片手に街ブラし、どっかの蒸餃子の店で本格的に飲んだ。
我々は酒を飲む事だけは非常に優秀である。
そして〆は福島の女性お勧めの牛肉麺のお店に行った。
なるほどお客さんが多い繁盛店。
菖太郎はまたもや「うまい うまい」を馬鹿みたいに連呼している。
大袈裟な奴だと思ったがこれが本当に美味く、不覚にも「うまい うまい」を連呼してしまった。
皆さんがもし鶯歌に寄る事があればぜひ その店の名は 大媽牛肉麺 鶯歌駅南口徒歩1分です。
この日は自転車を分解して電車に乗り苑裡ユアンリーまでずるをしました。
その理由は世界最大の自転車会社GIANT社への表敬訪問があったのと、豊原の宝泉食品に営業時間内に到着する必要があったから。
我々がGIANT本社に到着したのは12時20分、この時間ならお昼休みのGIANT社員皆様に謝意を伝えられると思った。
東日本大震災の時GIANT社は日本の被災地になんと1000台もの自転車を寄贈してくれたのです。
実際にゲバラの手元にも80台位届き、これを被災者の方々にお渡しできました。
あの時の感謝を7年半越しで伝えられた。
ありがとうGIANT!! 謝謝GIANT!!
GIANT社を後にし再度南下した我々は大甲という街に入った。
この辺りで進路を西に変えないといけない。
コンビニの店員や地元の人に道を確認していると菖太郎がある発見をした。
どういう訳か菖太郎のスマホは台湾の電波を捉える事が出来グーグルマップが使える。
我々はグーグル先生のお陰で后里の街に着いた。
ここまでくれば台中まで迷わず行けます。
その前にまた寄道。
宝泉食品というお菓子屋さん
宝泉食品創業店舗は台中の少し北、豊原にあります。
豊原駅を過ぎ中正路を2分も走ると あった。
この宝泉食品を知ったきっかけは2017年に出版された
アリガト謝謝 という実話ベースの小説で
作者の木下諄一さんとは直接お会いする機会を頂き、小説の中に登場する宝全食品の実名を宝泉食品と知ったのです。
この宝泉食品は東日本大震災後、3日間売上の全てを日本に寄付したお菓子屋さん。
全3店舗の利益ではなく売上の全てを
だから絶対にお礼したかった。
宝泉食品には事前に「いつかお礼に行きたいと思っております」と連絡していましたが、いつになるか具体的な日時は伝えていなかった。
営業時間中、お忙しい時に突然現れた我々を宝泉食品は温かく迎え入れてくれた。
一緒に写真も撮ったけど、その全てでゲバラは泣きべそをかいています。
ありがとう宝泉食品 謝謝宝泉食品
なお宝泉食品は桃園空港第2ターミナル、松山空港第1ターミナル、台北京站B3にもお店があります。
我々はその後無事に台中駅前の巧合大飯店に到着。
2人とも朝から何も食べていなかった。
前日夜の牛肉麺の炭水化物だけで58キロ走った事になる。
夜は豚足の名店 阿水獅猪脚大王 を満喫した。
名物の豚足は言うまでもなく、空芯菜、豚の脳みそ、麺線(そうめん)をつまみに持ち込んだ白酒を閉店時間までガンガン飲みまくった。 愚直に飲んだ。
そしてデロデロに酔っぱらった我々は次にベトナム料理屋に突入した。
客はベトナムからの出稼ぎ労働者のみでカラオケを歌っている。
ゲバラと菖太郎は台中の越南特別行政区でフォーを食べた。